【群馬観光】浅間山が作り出した自然のアート「鬼押出し園」へ行ってきました!

日本観光

こんにちは、なっちゃんです!

紅葉もだんだんと深まってきた北軽井沢。

今回は浅間山の噴火によって作り出された、自然の力を感じることができる場所、鬼押出し園に行ってきました。

浅間山の噴火と、鬼押し溶岩流

群馬県と長野県の県境に位置する、標高2568メートルの浅間山は、(この写真では分かりませんが笑)円錐型をしており、世界でも有数の活火山として知られています。

日本で初めて、火山化観測所が設置され、24時間体制で火山活動の監視が行われています。

浅間山噴火の歴史を辿ると1783(天明3)年まで遡り、その年は4月より、幾度かの爆発を繰り返し、そして7月7日の夕方から激しい噴火がおこりました。7月8日は夜が明けても、空一面が黒煙に包まれて、夜のように暗かったんだとか。

その日の午前10時ごろ、浅間山が光ったと同時に、数百メートルの炎が吹き上がり、大量の火砕流が山を下ったのだそう。そしてわずか数十分で、近くにあった鎌原村を直撃し、山腹の土石は溶岩流に削り取られ、北へ流れていった。

この噴火で、最後に流出したのが、「鬼押溶岩流」というのだそうです。ここ、鬼押出し園にある奇岩は、ほとんどが鬼押溶岩流によるものだと言われています。

鬼押出し園の名前の由来

鬼押出し園は、上信越高原国立公園内の浅間山北麓ジオパークエリア内にある施設で、1783(天明3)年に起きた噴火の際に流れ出た溶岩が一帯に広がって固まり、奇形な岩場を作り出しました。その場所がそのままの状態で保存されており、噴火の激しさを今に伝える場所となっています。

かつてより、鬼が住んでいるとい言い伝えがあった浅間山。浅間山噴火の時に、山頂火口から北へ約5.8キロ、幅は800メートル~2キロ、約6.8平方キロにわたって溶岩が流れでたのだそう。

鬼押出しの由来は諸説あるようですが、その噴火は鬼の日ごろの行いが関係しているだとか、火口で鬼が暴れて岩を押し出したとか、この現象を目にした里人によってつけられたのだろう、と言われています。

自然の力で作り出された奇岩や、標高1300メートルならではの高山植物、眺望を楽しめる場所です。

鬼押出し園を散策しよう

駐車場よりスロープを道なりに上っていきます。

のぼった先に入場券を購入するチケットカウンターがあります。

≪営業時間≫ 
午前8時~午後5時
(最終入園午後4時30分)

≪営業期間≫
通年営業

≪入園料金≫ 
大人:650円
子供:450円

※2020年10月現在

季節によっては、園内ガイドツアーや、夜間ライトアップ営業なども行われているようです。

入園するとすぐに、左側には溶岩流によって作り出された奇岩が一帯に広がっています。

その日は雨上がりだったので、雲がかっていましたが、左を向けば、もうすぐそこに浅間山が見えています。火口から5キロ以内の距離にあるため、圧倒的な存在感を醸し出しています。

さて、入場してすこし進んでいくと、右側に大きな黒い建物、レストランがあります。

レストランの左横には、綺麗なお手洗いがあるので、散策前には利用するのもいいかもしれません。

トイレの中も広く、10個ほど個室があったので、並ぶこともなくスムーズに利用できました。

遅くに入園したら、先に売店をチェック

さて、そこから散策を始めようと思ったのですが、園内にある売店が閉園時間の30分前に閉店してしまうと聞いたので、先に売店を見て回ることにしました。

荷物になってしまうので、時間がある場合は、先に散策をおすすめします。

売店は入園口から惣門までの間にあります。

外から見ると小さめですが、中は意外と広く、綺麗に陳列されていて見やすいです。

信州・上信越のお土産がそろっています。箱もののお菓子や、キーホルダー、ぬいぐるみ、お酒など、種類も豊富でした。

いろいろな観光地で見かける、このくまのぬいぐるみも、鬼押し仕様になっていて可愛かったです。

これは鬼押出し園限定で販売されているクッキーです。14個入りで490円はめっちゃ安い・・・!!!しかも税込み。

現在は、GOTOトラベルのクーポンを1枚(1000円分)そのまま利用して購入できるセットも販売されていました。

惣門から散策開始!

園内は結構広くなっており、ぐるっと1周すると1時間はかかるそうです。

どのコースも、惣門から散策を開始して、始めに表参道(マップ上で黄緑色の道)をのぼっていきます。

私は今回、1時間ほど散策の時間をみていましたが、お土産屋さんが広くて、先にお土産を見ていたので、マップにある、30分コースでの散策としました。なにより、山道を歩くのは疲れるし苦手なのでね。

惣門は入園口から進んでいった左側にあります。この惣門は、1682(天和2)年、東叡山寛永寺内に建立された勧学察(学問所)の表門だったもので、昭和41年5月に、この場所に移築されました。

惣門の左右には、二天尊像(持国天・増国天)があり、徳川5代将軍綱吉公ゆかりの尊像だそうです。

さて、惣門をくぐるとそこは、右も左も奇岩があり、自然の壮大さを感じられることができるエリアに突入します。

惣門から浅間山観音堂までの表参道は、はじめは緩やかな上り坂です。距離にすると約510メートル、ゆっくり歩いて10分弱くらいで浅間山観音堂までのぼることができます。

上記写真、右側に写っているところは、散策ルート内に数か所設置されていますが、休憩所兼避難所となっているようです。椅子が設置されていて、休憩することができます。

天然記念物「ヒカリゴケ」

標高1300メートル以上の場所にあるここ、鬼押出し園では、季節ごとに様々な高山植物を見ることができます。

今回は10月下旬ということで、国の天然記念物に指定されている、ヒカリゴケを見ることができました。

ヒカリゴケ科ヒカリゴケ属のコケで、1科1属1種の原始的かつ貴重なコケ植物です。

そしてその名の通り、暗所で光を当てることで、光って見えることからその名がついたといわれています。

掲示板には、フラッシュをつけてカメラ撮影をすると光って見えると書いてあったので、試しにやってみました。

この、岩穴の奥のほうで、黄緑色に光っているのが、ヒカリゴケです。

普段観光をしていても、フラッシュ撮影禁止が多い中、フラッシュをたいて撮影してくださいなんて注意書きは、ここにしか無いかもしれませんね笑

散策中に、何か所かヒカリゴケの案内板があるので、ぜひ見てみてください。

岩穴などの暗い場所だと、肉眼では見えないので、ぜひフラッシュ撮影をしてみてください。

浅間山観音堂

左右の奇岩、ヒカリゴケを観察しながら、緩やかだった坂も少し急になり、曲がりくねりながら表参道をのぼること約10分。

左側に水盤社を見ながら進んでいくと、右側に浅間山観音堂が見えてきます。

この水盤社は、昭和47年に、徳川家のものを模して建立されました。水は溶岩流の地下水を利用しています。現在は新型コロナウイルスの影響により、利用できなくなっています。

浅間山観音堂は、1783(天明3)年の浅間山大噴火の犠牲者を供養するために、昭和33年5月に寛永寺より聖観世音菩薩をお迎えし、東叡山寛永寺浅間山観音堂として、鬼押出し園の中央に創建されました。

そして今もなお、あらゆる自然災害の罹災者の慰霊と、被災地の復興を祈願し続けています。

中央の階段からのぼると、鬼押出しの奇岩を一望できる展望スペースがあります。

写真中央に写っている建物は、先ほど紹介した、レストラン(黒い建物)と、化粧室(その左横)です。建物の小ささから、ずいぶんのぼってきたことがわかります。

雨上がりでしたが、だんだん雲が晴れていき、結構遠くの山まで見渡すことができました。

所々、紅葉している場所もあり、赤く塗られた浅間山観音堂と写真を撮るととても綺麗でした。

溶岩流でできた奇岩に生えている植物からも、生命のパワーを感じることができます。

浅間山観音堂をぐるっと見て回ったら、帰りは裏参道から下っていくと、行きとは違う景色が楽しめます。

坂道は、しっかり舗装されていて、だんだんと緩やかになっていきますが、歩きはじめは少し急なので、気を付けて進んでください。

帰りも約10分ほどで、入園口まで行くことができます。

さいごに

今回は、入園口から表参道→浅間山観音堂→裏参道を通る、約30分の散策コースで鬼押出し園を散策しました。

さて、散策が終わると、そろそろ日暮れの時間に。

最近は日が暮れ始めると一気に寒くなり、一気に暗くなってくるので、遅い時間帯に散策を予定されいる方は、薄手の上着を持参するのがいいかもしれませんね。

裏参道をくだった先には、売店があり、その横に、浅間山をバックに鬼の像と写真が撮れるスポットがあります。ベンチも設置されているので、ぜひ1枚記念に撮ってみてくださいね!

群馬県を観光される際は、浅間山の大噴火によって作り出された壮大な自然を体験することができる鬼押出し園へ、ぜひ訪れてみてください!

鬼押出し園へのアクセス

〒377-1593
群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原1053

詳しくは公式HPをご覧ください。

鬼押出し園
鬼押出し園は、天明3年(1783年)の浅間山噴火によって生まれた、溶岩の芸術です。

アクセス・割引券欄に割引券もついているので、観光の際はぜひ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました